将来は発毛サロン開業?資格はどんなものがあるのか調べてみました

美容師や理容師、ヘアメイクアップアーティスト、マッサージ師など、頭髪に関する職業は数多くありますが、その中でも発毛業界での仕事は専門色が強いやりがいのある職業です。薄毛で悩む方は一定数存在し、特に最近はストレスや生活習慣の変化によって女性や若年層の薄毛で悩む人も増えており、今後マーケットが拡大していく可能性も十分にあります。このページでは、頭髪に関するビジネスを検討している方、発毛業界での仕事に興味がある方に向けて、関連する資格をご紹介いたします。将来の職探しのヒントや、ビジネスアイデアの参考にご活用ください。

発毛サロンで資格は必要?

始めに答えを言ってしまうと、ノーです。特別な免許がなくても働くことはできますし、開業することもできます。

同じ髪の毛に関する仕事である美容師や理容師は国家資格が必要ですが、この違いはなぜなのか気なる方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにどちらもお客様の髪の毛を希望のスタイルに変える仕事に変わりはありませんが、一番わかりやすい違いは、ハサミやカミソリを使うか使わないかという違いです。もちろん美容師の場合はカットやスタイリングによってお客様のヘアスタイルを素敵にするという役割が重要ですが、刃物を複数の人の髪に対して使用するという部分では、感染病など衛生上の知識や、万が一事故が発生した場合のため応急処置の知識が必要なのです。

特別な資格が必要ないと言っても、もしご自身が薄毛や脱毛に悩んでサロンに行こうとした場合、知識や技術があるスタッフとそうでないスタッフではどちらが安心でしょうか。そのスタッフの人柄やサービスも大切ではありますが、それを抜きにしたらもちろん選ぶのは前者ですよね。資格があるからと言って必ずしも信頼ができるかということでもありませんが、やはり体系的に知識をつけて、実際に認められているのでは判断するための基準がわかりやすいため、安心して頼ることができると言えます。

サロンでは頭髪に関する知識はもちろんのこと、お客様の髪の毛に関する悩みや生活背景に寄り添った適切なアドバイスも求められるため、様々な関連知識も必要になってきます。関連する分野はかなり広く、全てを網羅するのには相当な時間を要しますし、常に学び続ける姿勢も必要です。まずは基本的な知識としてこのような試験を活用することで、就業するにあたってのベースを作ることができ、今後学んでいくための計画づくりにも大いに活用できると言えます。

毛髪診断士

毛髪診断士とは、公益社団法人日本毛髪科学協会が定めた認定の1つです。毛髪診断士の他、認定講師、認定指導講師の3つの認定資格があります。

公益社団法人日本毛髪科学協会は1966年に発足され、毛髪と皮膚についての正しい知識が広く一般の人々に理解され浸透されることを目的に作られた、内閣府認定の協会です。個人会員は約2,000名で理容や美容に携わる方や、薬剤、毛髪に関わる職種の方、そして一般の方など幅広い方々が会員となっています。賛助会員は約70社にも及び、ヘアサロンや製薬会社、化粧品会社など様々な会社が登録しています。

認定試験は講習会とセットとなっており、講習は2日間行われます。講習後には60分間で50問を解く認定試験があり、それに合格することで認定証を受け取ることができます。会場は東京と大阪の2箇所、東京では4月・11月、大阪では5月、12月とトータルで年4回の講習兼認定試験が行われています。

講師は皮膚科の専門医師など、経験のある方が担当しており、毛総論、毛の損傷とヘア・ケア、毛髪の疾患、毛髪診断、香粧品のカテゴリーに分けて進められます。毛総論では、そもそもの人の毛や皮膚の仕組みといった基本的なことを学びます。毛の発生過程や周期、毛の役割、年齢やホルモンの分泌量による変化などの知識をつけることができます。毛の損傷とヘア・ケアでは、物理的、科学的両面での毛の損傷や皮膚の障害に関して学びます。発毛対策において皮膚の健康維持は重要なポイントであり、その原因から知ることが重要です。

毛の疾患においては、脱毛症の種類に関して学びます。同じ薄毛の悩みでもどのような種類の脱毛症なのかによっても原因や対応策が変わってくるため、このような知識をつけることが大切です。毛髪診断では、実際の頭皮や毛髪、損傷した毛の観察や診断方法といった実践的なことを学びます。そして最後に香粧品では、頭髪用の化粧品や医薬部外品などの知識を学びます。

このように、毛髪に関するあらゆる専門的な知識を基礎から応用まで学ぶことができる内容になっているため、この講座を一通り学び習得することで、働く際にも説得力を持ってお客様に接することができるようになるでしょう。

また、こちらの認定試験に合格すると、毛髪診断士として認定されたことが表記されている専用ステッカーが発行されます。このステッカーが貼られている施設には毛髪診断士が在籍しているということが一目でわかるため、訪ねて来られるお客様にとっても安心感があります。また、この毛髪診断士という名称はこの協会の登録商標でもあるため、同じ名称や似たような名称を使用することは法律で禁じられており、自信を持ってサロンを運営することが可能です。

育毛アドバイザー

育毛アドバイザーは日本メディカルスカルプ協会が提供している、頭皮や毛髪に関する正しい知識を学ぶ講座とその認定資格の1つです。発毛業界に関わる方だけでなく、ヘアサロンやエステサロンで働かれている方や、毛髪に興味がある一般の方など幅広い方が受けています。そのため講座は基本的な知識から応用までを比較的短い時間で学べるように構成されており、知識と理論、そして実践までを習得することができます。

詳しい内容に関しては、まず頭皮の働きや構造に関して、頭の表面から内部までを学びます。そして毛髪のメカニズムに関して、毛根や髪の毛の仕組み、いわゆるヘアサイクルを学んでいきます。

髪の毛に関わる悩みを持つ方との相互理解には、その方の悩みを知り適切なアドバイスやケアを行うこともとても重要な要素であるため、講座の中ではメンタルケアやカウンセリングに関する知識もつけていきます。そして育毛施術に関する講座では実際にお客様に施す施術に関して学んでいきます。最後に医療発毛理論に関しても学ぶことができるため、美容だけでなく医療の知識をつけることで専門性を持ってお客様と接することができます。実際に受講され認定試験を受けられた方には、この医療発毛理論を学べたことがよかったという声も多くあるようです。

認定試験は30分間で、受講を含めて63,000円です。テキストや教材費、認定試験料、認定料全てを含んでいるため、これ以上の出費がないのも安心です。もしご自身で将来サロンを開業する場合には、スタッフ全員にこの講座を受けてもらうというというのも良いですし、ご自身が受けられて得た知識を、サロンの方針に合わせてスタッフ間で共有するといった活用方法もおすすめです。

まとめ

発毛サロンで働く場合、頭皮や髪の毛に関する知識や能力、技術は資格のあるなしでは測ることができないものではあります。しかし資格を取得することでご自身の学びがスムーズなものになったり、実際にお店に尋ねてこられるお客様の安心感に繋がることには間違いありません。他者、そして他社と差別化を測るためにも、スキルアップは重要な要素です。初期費用は多少かかりますが、将来のビジネスの成功のための投資として活用されてみてはいかがでしょうか。