脱毛症や薄毛の種類を把握しよう(その2)

自分が薄毛であることをなかなか認められないという人もいるのではないでしょうか。頭頂部や後頭部が薄くなっても、自分ではなかなか見づらく、鏡でも頭を下げたりしないとなかなか見えません。さらに言うならば、自分が鏡で見るよりも人から見た時のほうが遥かに薄毛は目立ちます。写真などに撮った時、その薄さに驚いてしまうぐらいです。

鏡などでもしかして…と思った時には、すでにかなり進行しています。デリケートな事象なので、なかなか他人からは指摘もされませんし、しづらいです。自分で気付いたら、すぐに病院へ行って治療をお願いしましょう。治療をするにも、その薄毛の原因によってはその方法は違います。ここでいくつか、薄毛になる原因、その種類についてお話したいと思います。

ひこう性脱毛症

「ひこう性」は、漢字で書くと「粃糠性」となります。「粃糠」というのは米ぬかのことです。つまり、米ぬかのような白いふけが頭の上から落ちるのでこのように呼ばれています。通常、ふけというと粉のように頭から落ちますが、そのふけが固まりになって落ちるようになったら、このひこう性脱毛症に注意しなくてはいけません。

皮脂が増えることで、頭皮の菌が増えて、炎症を起こし、頭皮の状態が悪化して抜け毛は始まります。そのようにしてふけが増える原因は、今のところ、正確にはわかっていません。一説には男性ホルモンの増加のせいではないかと言われています。

こうなるといくら頭を洗っても、なかなかかゆみは取れません。ステロイド性の外用薬を使って、炎症を抑えるなどの対処療法はありますが、寝不足などの生活習慣がその一因とも言われていますから、乱れた日常生活を改善することが治療のキーになってくるかもしれません。

円形脱毛症

「100円ハゲ」という言葉を聞いたことがないでしょうか。ストレスなどで頭の一部が硬貨のように丸く毛が抜ける症状、それが円形脱毛症です。
女性ホルモンのエストロゲンが減退することで、起きるとも言われています。ちょっとしたストレスで人の、特に妊娠出産を控えた女性の身体は変化を起こします。本来、体外から侵入する異物を排除するための自己免疫が、自分の体の一部であるはずの毛根を攻撃し始めるのです。

そうすることで起きるのが円形脱毛症です。ひどくなると、これは頭頂部全体に及び、いくつも円形の薄毛部分ができてしまいます。女性は子育てや家事など、生活習慣サイクルを乱れさせ、ストレスを感じる要因が多いのも確かです。健康保険も適用されますので、皮膚科などのある病院に早めに受診したほうがよいでしょう。

抜毛症(トリコチロマニア)

他の薄毛と少し違うのが、抜毛症という病です。自然に抜け毛が起きるのではなく、本人が自分で健康的な髪の毛を抜いてしまうことによって起きる抜け毛です。それは慢性的な欲求不満が原因と言われており、思春期の女性などに多いと言われています。また家庭内で抑圧を受ける子供にもよくみられると言います。

爪を噛んだり、口の中を噛んだりする強迫的なクセや習慣の1つです。当然、健康的な毛を無理矢理抜いてしまうと、毛根が弱って、死んでしまいます。そして、そこから薄毛が始まるのです。

通常の薄毛に対処するように育毛剤を使っても、結局、自分で抜いてしまうのであまり意味がありません。まずは心療内科にかかって、医師にあなたのストレスの原因を取り除くための相談をして、抗鬱剤を飲むなどして対処していくしかありません。そうした抜毛症の傾向が薄れてきたら、頭皮の血行を促す頭皮マッサージをして、頭皮環境を少しずつ戻してやる必要があります。

まとめ

原因や症状が少しずつ異なる薄毛。見た目は気にしない、いっそのこと、髪の毛を全部、剃ってしまおうという漢気のある決断ができれば、薄毛自体は何の問題にもなりません。それでも頭皮環境の悪化、薄毛はあなた自身の体の変化のシグナルでもあります。

生活習慣、ストレス、体調の悪化など、放置しておいていいことは何ひとつありません。大きな病気と結びつく前に、精神的な病院を受診したり、生活改善などを試みたりして、その原因を取り除いてみてはいかがでしょうか。薄毛にも効果的ですし、その他、毎日の体調にも何かしらの良い影響を与えるかもしれません。