発毛に関する豆知識!よく聞くヘアサイクルとは?

薄毛に悩む方にとって、頭皮や毛根、髪の毛を中心に自分の身体を知るのは発毛への近道です。髪の毛が生まれ変わるシステムをヘアサイクルと言いますが、ヘアケアや薄毛対策に興味を持ったことがある方は1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。このサイトでは、髪の毛の生え変わる周期に着目し、髪の毛の構造から髪の毛が生まれ変わっていく仕組み、そしてその仕組みを崩さずに健康的な髪の毛を維持するポイントまでをご紹介します。発毛に関する基本的な知識をつけて、健康的な頭皮を目指していきましょう。

髪の毛の構造を知る

人間の頭皮には、個人差はあるものの約10万本の髪の毛が生えていると言われており、1日のうちに50〜100本の髪の毛が抜けたり生えたりをバランスを取りながら成長を繰り返しています。髪の毛には、物に触れることで危険を察知する役割や、実際の危険から身を守る役割、そして現代では美しい容姿を表現するといった役割がありますが、この髪が生え変わるバランスが崩れることで髪が薄くなってしまい、悩みの元となります。

髪の毛は頭皮にある毛包というところで作られます。毛包は形成された髪の毛が通ってくるトンネルのような役割を持っており、その奥には毛球と呼ばれる毛乳頭と毛母細胞で構成された部分があります。毛乳頭は髪の毛の形成に必要な様々な物質を分泌し、毛母細胞に対して髪の毛を作るための指令を送ります。そしてそれを受けた毛母細胞は血管から運ばれてきた栄養素をエネルギーに変えること髪の毛を作り、上に伸ばしていきます。

髪の毛自体は大きく3層に分けることができ、一番の芯に当たる部分がメデュラ、その周りを囲むのがコルテックス、最後に表面を覆うのがキューティクルです。メデュラは内部に空気を貯めることができ、髪の毛の弾力性を保ちながら熱などのダメージから内部を守る役割があります。コルテックスは細胞が縦に連なってできている部分で、髪の毛の8〜9割を占める重要な部分です。メラニン色素を含んでおり、紫外線から髪や頭皮を守る役割があります。

また、メデュラと同様に弾力を保ち、さらにしなやかさを出します。表面を覆うキューティクルは、髪の根元から毛先に向かって薄いタンパク質が重なり合いながら層を作り、内側のコルテックスのタンパク質や水分が失われないように守っています。硬いタンパク質でできてはいますが、その薄さから傷がつきやすく、シャンプーの強すぎる洗浄成分や高温のドライヤー、ヘアアイロンなどで溶けたり剥がれ落ちてしまったりします。

ヘアサイクルとは

ヘアサイクルとは日本語で毛周期のことで、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの一連の流れのことを言います。一般的に、男性の場合は3〜5年、女性の場合は4〜6年のスパンで成長を続けていると言われています。

このサイクルを大きく分けると、全体の9割以上の歳月を費やす成長期、数週間の後退期、そして数ヶ月の休止期の3つの時期に分けることができます。作られた髪の毛が成長し、抜け落ち、そしてそこからまた新しい髪の毛が生まれるというサイクルを繰り返しているのです。ここでは頭皮が健康に保たれている場合のヘアサイクルを詳しく見ていきましょう。

まず、成長期は細胞分裂が活発に行われ、新しく作られた髪の毛が伸びていく段階に当たります。一般的には3〜6年と言われており、この成長期の中でも3段階のステップに分けることができます。1番目の段階が早期成長期です。新しい髪の毛が生まれる瞬間で、古い髪の毛が頭皮から抜け落ち、その奥で毛母細胞の分裂が始まります。2番目は中期成長期です。早期成長期において毛母細胞の分裂がなされた髪の毛が成長していき、古い髪の毛を押し出していきます。

この古い髪の毛はどんどんと頭皮の表面に上がっていくため、例えばシャンプーやブラッシングなどで簡単に抜けてしまう髪の毛はこの段階の髪の毛にあたります。そして3番目の段階が後期成長期です。古い髪の毛が完全に抜け、新しい髪の毛が成長していく段階です。このまま男性の場合は3〜5年、女性の場合は4〜6年ほど育っていきます。これはあくまでも目安で、年齢や体質によってもこの期間は変動します。

成長期が終わると、次にやってくるのが退行期です。毛髪全体の1パーセントがこの退行期に当たると言われていますが、毛母細胞が寿命を迎え、細胞分裂の頻度が減っていく時期、すなはち髪の毛が成長しづらくなる時期となります。その後、毛母細胞から髪の毛が完全に離れることで成長が止まります。

最後に休止期です。休止期はおよそ2〜3ヶ月続くと言われており、毛母細胞で行われていた細胞分裂が完全に停止し、頭皮の表面に上がりきった髪の毛が抜け落ちます。そしてこの頃にはまた毛包の奥で新しい髪の毛が作られる準備がスタートします。ちなみにこの段階にある髪の毛は、毛髪全体の10〜20パーセントと言われています。

このように、普段当たり前のように生えてくるように思える髪の毛も、様々な段階を経て、時間をかけながら作られていることがわかるのではないでしょうか。どの段階においても成長を妨げないようにすることが健康的で綺麗な髪の毛を成長させていくためには大切です。

ヘアサイクルを乱さないためには

様々なステップを踏みながら成長していく髪の毛ですが、このサイクルが何らかの理由で崩れてしまう場合に髪の毛の不調が引き起こされます。髪の毛が抜けるタイミングと生えてくるタイミングがずれること、また髪の毛の抜ける量が生えてくる量を上回る場合には当然ながら薄毛になってしまいます。正常なバランスに保つためにはどのようなことを気をつければ良いのでしょうか。

最も重要と言えるのが生活習慣です。生活習慣と言っても様々な場面がありますが、シンプルな項目に分けるとずばり、栄養、睡眠、運動です。

栄養とはつまり食生活で、髪の毛を形成するタンパク質や、ビタミン、ミネラルが豊富な食材をバランスよく食べることが大切です。脂っこいファーストフードや揚げ物などは皮脂の分泌を増加させ、頭皮の環境が悪化する原因となります。そして、アルコールやコーヒなどのカフェインの取りすぎにも注意です。適度な量であればどちらも血行を良くする作用があると言われていますが、飲みすぎることによって本来頭皮に行くべきであった栄養素が吸収されてしまいます。週に1、2日は休肝日にする、1日1杯までにするなど、ご自身でルールを決めて調節するのがおすすめです。

睡眠は、十分な睡眠時間と質の良い眠りです。人間の身体では寝ている間に成長ホルモンが分泌されていますが、特に夜の22〜2時までは成長ホルモンの分泌量が高まると言われているため、この時間に深い眠りについていることで髪の毛の再生にも良い影響を与えます。忙しい毎日で帰宅時間が遅くなってしまうこともあるかもしれませんが、早寝早起きを心がけるようにしましょう。また、寝る直前の食事やお酒の飲み過ぎ、コーヒーなどは睡眠の質を下げてしまいますし、暗闇でのスマホチェックはブルーライトによって眠気を妨害してしまうので、ベッドに入る少なくても1時間前は胃や目を休めるよう意識しましょう。

そして運動は言うまでもなく、健康維持のためには大切な要素です。普段運動をしない人にとって、突然ジムに通ったり毎日ランニングをしたりというのは難しいだけでなく、かえって身体と精神にストレスがかかってしまいます。まずは自宅で行える簡単なストレッチだけでも良いですし、出勤時や帰り道に1駅分だけウォーキングをするというのも効果的です。運動による影響は様々で、体内に取り込まれた酸素が血液の循環を高まること、リフレッシュ効果によって自律神経が整うことなどにより体内の血液循環が改善され、それが頭皮の毛細血管の活動も活発にしてくれます。

栄養、睡眠、運動、始めのうちは習慣化するのに苦労もあるかもしれませんが、できる範囲で少しずつ改善していきましょう。ひとたび習慣化されて、元の生活に戻るのが難しい位までになったら大成功です。その頃には髪の毛も元気に生えているかもしれません。

まとめ

本気で髪の毛を生やしたい!という思いがあっても、表面的な対策ではなかなかそれを実現させることが難しいのが現実です。今回ご紹介したヘアサイクルのように髪の毛は長い時間をかけて生まれてくるため、一時的な対策では効果を期待するのは難しいと言えます。髪の毛の周期を正しく理解し、それを正常に保つための体の仕組みづくりを地道に行っていくことが、将来の頭皮の健康、髪の毛の成長には大切なプロセスです。始めのうちはすぐに効果が現れず挫折しそうになってしまうかもしれませんが、努力は毛根の奥底に届いているはずですので、気長に取り組んでいきましょう。